今年の夏の思い出、夏の予定 ◇お題箱から
7月の三連休、ご無沙汰していた趣味の釣りに火がついた夫は、炎天下の中わたしを引き連れ休みのたびに川原へ行った。
暑さも日焼けも嫌いなわたしは、正直ウンザリしていたが、川原で食べるお弁当やアイスやジュースは異様に美味しかった。
川の流れと、山にかかる雲や川にかかる橋や、その上をゆっくり通過する汽車、たまにかかる虹は、えも言われぬ癒しをくれた。
8月の初め、一人で実家に5泊した。
時間にも家事にも追われず、父や母とくだらない話をしたり出かけたり、猫を追いかけたり抱っこしたり、時間関係なく寝たい時に寝たり、もう手に入らない生活だと思うと、泣けるほど楽しかった。
実家から帰る間際に観た、地元高校の甲子園初戦、地元の子たちが楽しそうに闘って、楽しそうに勝利していた。
1回戦を勝ち抜いただけで満足し、目と鼻の先にある金足農業に「今年は野菜でも買いに行くか」と母が話していた。
晴れ晴れとした気持ちで石巻まで帰り、日常が戻ってきた。
夫の9連休、釣りコストコ釣り甲子園釣り甲子園釣りの繰り返し。
甲子園決勝敗れるも、お陰で最高の夏をありがとう!!と余韻も束の間、松島基地の航空祭がやってくる。
甲子園終了の翌日から、朝から基地へ。
苦しいほど暑いとはいえ、空は秋の青さだった。
予行訓練、滑走路沿いに停まる車は全国津々浦々の県外ナンバー。
カメラを構える人々、日焼けも気にせずはしゃぐ大人の女たち、予行からお祭りの匂いである。
一昨年、被災していた松島基地が完全復活し小規模ながらも航空祭が再開された。
昨年、前年より少しプログラムが充実された航空祭。
今年、プログラムてんこ盛りやる気満々な航空祭。
けして愛想を振りまいたりしないカタブツの夫が、ファンたちと交流する任務を命ぜられたり、フライト以外にも見応えのあるものがたくさんあるため、完全装備で乗り込む必要がある。
明日は夫は朝4時出勤、夜まで勤務。
夫もわたしも、おそらく最後の航空祭。
カメラにも目にも心にも、一生懸命焼き付けよう。
約束したので夜は、たらこスパゲティ大盛りを食べに連れてってもらえる。
そうして2018年の夏は終わりそう。
しあわせです。