理想のお部屋、理想のおうち ◇お題箱から

◎ねんこちゃんにとっての理想的な部屋は、どんなお部屋ですか?

 

理想のお部屋、理想のおうちはたまに妄想してます。

一番好きなのは、日本家屋で、和室です。

陽射しがたっぷり入って明るく、静かな場所にあるおうちだったら、日本家屋でなくても古いアパートでも、もう最高です。

明るく静かであることが大前提です。

あと水回りに不便がないこと。

インテリアは、シンプルであること。

これはわたしのセンスと技量ですね。

無いです。そんなもの。

「リビング」というより「居間」って感じの居間が良いです。

でも病室みたいな、サナトリウムみたいな家も好きです。静か&明るいは必須で。

 

上手く言葉で説明できないので、こんな感じが理想的です。

http://greeniche.jp/karimoku60/rooms/rooms_0033.html

 

畳のお部屋が好きですが、猫がいるから避けたほうが良さそうです。

でもいつか少しでも大きなおうちに住めるなら、小さくて良いから明るい畳の和室がほしいです。

午前でも午後でもテレビがついてる時でも、気持ちが良くてウトウトできる、そんなお家がほしいです。

好きな乗り物 ◇お題箱から

◎好きな乗り物 でお願いします

 

すごい。乗り物のお題だなんて、5歳の男の子になった気分です!

 

やはり、どうしても乗れないけど見続けたい大好きな乗り物は戦闘機です。

かっこよくて美しくて日本を守ってるのです。

最強です。

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自分が乗る物なら、景色を見ることが好きなので、飛行機も鉄道もバスも車も好きです。

夜の暗闇でも、景色が見えなくても好きです。

 

去年から、好きな乗り物もあります。

夫と夜の散歩に行くと3つか4つくらい公園に夜のですが、必ずこれに乗って狂ったようにスウィングさせるのです。

家にもほしいな〜って思ってます。でも38万くらいするらしいです。

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そういえば数年前に、今は退役しているF1という戦闘機の座席に乗らせてもらえる機会があったのですが、あれは凄いですね。

あんな狭くて小さな空間で、領空侵犯してくる異国の怪しい飛行機に空の上で警告しに行くなんて、想像ができませんでした。

 

乗り物マニアではないので、ゆるゆる〜なこんな感じです!

嫌いなところ、向き合うこと ◇お題箱から

『私はすぐに人に頼ってしまうところが嫌いで、就活という人生の岐路を前にしてどう向き合うべきか悩んでいます。
ねんこさんはご自身の嫌いなところはありますか。またどう向き合っていますか。
教えてくれたら嬉しいです。』

 

わたくしのような者に、このようなお題をくださるなんて…感動でジョワっときました!

ありがとうございます!

 

わたしはできる限りのことは自分でやろうと思ってますが、実際は、やりたいことだけ責任を持って自分でやり遂げるけど、それ以外は人に頼ってばかりです。

人に頼ることは良いことだと思います。

若い頃は人に頼れず結局押し潰され、精神的に自滅し入院したこともありますし、肉体的にもボロボロなり寝たきりになったこともあります。

そんなふうになるくらいなら、ばんばん人を頼って、その分、頼らせてくれた人たちの支えになったり頼りにされるよう心を広く持ち、柔軟になれば良いだけだと思います。

改心してから、「あんたは人を頼ってばっかり!」て怒られたこともあります。

「てへへ、ごめん。その分がんばるから!」て明るく優しくいたら、なんの問題も無いと思います。

一人で頑張ってふらふらになっている人を見守るより、頼りないながらも少しずつ力をつけていく人に頼られるほうが、わたしは嬉しいです。

 

わたしは、人に迷惑をかけてはいけない、全部自分がやり遂げなければならない、と思って雁字搦めになる自分が嫌いです。

ここ10年以上、目標は「人に迷惑をかける」です。

自分が思ってる以上に、人は誰かを頼り、誰かに迷惑をかけ、誰かに寄り掛かって生きていると思います。だから、自分はしっかりしなきゃ!なんて思わずに、あーん誰か助けて〜って生きていこうと思ってます。

 

あと、他人の気持ちを思い通りにできないことに苛立つ自分が嫌いです。

他人の気持ちは思い通りにできません。それなのにわたしは、無駄な期待や無駄な理想ばかり持っているので、他人の思考が思い通りにならないと、非常に腹が立つのです。

「くっそ、なんなのこいつぶん殴ってやろうか?どういう神経をしてるだよ」って思った時は、「は!!!無理!無駄!こいつはこいつ!!おれはおれ」ってなんとか切り替えてます。

どんなことでも、苛立ちは自分の損なので。

 

自分と向き合うって、難しいです。

でも、困難や苦難に面した時、なんで苦しいの?なんで嫌なの?って自分に聞いて、どんな情けない恥ずかしい理由でも「○○だから嫌。ムッキ-!!!」て答えると、ちょっぴりスッキリします。

それが、自分を認めるということなんでしょうかね??

自分のことは自分しかわからないので、その自分が否定したら、自分を理解する人はこの世に誰もいなくなります。こわいです。かわいそうです。

中学生の頃に何かのファッション誌で、まだ15かそこらの吉川ひなのがインタビューで「自分が自分を可愛がらなくて、誰が可愛がるの?」て言ってるのを読んで、未だにその言葉に支えられてます。

 

これから就活なんですね。

わたしは、将来の夢も就きたい仕事もなかったので、親が持ってきたコネの仕事に飛びついたものです。

夢や目標や、ほんのちょっとでもやってみたいなーって思うものがあるのなら、叶うといいですね。

しんどいこと、たくさんあるでしょうけど、楽しいことやスッキリすることのほうがたくさんある明るい未来を祈っています。

秋と冬の読書と音楽 ◇お題箱から

◎肌寒くなった季節に聴きたい音楽、読みたい本を教えて下さいな!

 

昨日は朝から雨で、この前線が通り過ぎたら本格的な秋がやってくると、朝のニュースで言っていました。その通り、スッキリとした晴れとカラッとした寒い空気がやってきました。

秋がくると、わたしのテンションは1年で一番上がります。これは子供の頃から、秋がおセンチになる季節?元気マックスになる季節だろん???と仰け反るほど大好きな季節です。

お母さんが夕飯の支度をしてる間に近所を散歩して、各家から漂う夕飯の匂いを嗅いで散歩したり、沈む夕陽をじっと眺める人たちの間をソワソワすたすた歩き回ったり、陽が落ちた後の薄明るい空を背景にした柿の木のシルエットをウハウハ眺めたり、そんな感じで秋を生きてきました。

 

漫画や小説やその他もいろんな種類の本が大好きで、こまめに読んでいたのですが体調がすぐれなくて、この夏からめっきり本から遠ざかっていました。

しかし元気になってきた今日この頃、何か本を読みたいとムズムズしてきて図書館に行ったら休業日だったり臨時休業にあたってなかなか叶わずにいたのです。

この秋読みたい本は、ちょっと昔の小説で、若い頃おすすめのままに読んで、よく理解していなかったもののうちから、ちょっと不気味なものを読みたい気持ちです。

夏目漱石夢十夜や、安部公房の他人の顔、大江健三郎の死者の奢り、野坂昭如エロ事師たちなど。

現代だと、桐野夏生のイラつく小説ハピネスの続編が出たようなので、それを図書館で順番待ちしてます。

 

この頃は、音楽欲がめっきりなくなりましたが、それでも聴きたいなと思う曲は、誰もが耳にしたことがあるリップス・インクのFunky townです。いつでもいつでも聴きたい曲です。

30年くらい前からずっと好きなのに、テレビやラジオから流れた時に「あ!!あの曲!!」と耳をすますだけで、またいつ出会えるかわからない大好きな曲でした。

去年、いつもチェックしてるセクシーで素敵でカッコいいオカマの方のインスタグラムの投稿にて、奇跡的にアーティスト名や曲名を知ることができました。

1年くらい前にテレビで、最近の産院ではお産の時に好きな曲を流してくれる、とやっていたので夫に「もし子供ができてそんな産院で産むことになったら、Funkytownかがんばれゴエモン!からくり道中の曲をかけてほしい」とお願いしましたが、そんなお産は嫌だと言われたのでよすことにしました。

確かに、わたしは良くてもFunkytownがかかってる中で真剣なお医者様や看護師さんを働かせるのは忍びないな、と思いました。

 

食べたり読んだり飲んだり観たり聴いたり歌ったり飛んだり跳ねたり、秋を楽しみましょう。

A子の呪縛③

東京でぶっ倒れて、地元に戻って療養し、親は離婚して母と生活を始め、体調も戻り社会復帰した。

仕事終わりにてくてく歩いて自宅までの坂を上っていたら、背後から声がした。

「ねんこ、おかえり」

振り向くと車の運転席の窓からA子が手を振っていた。

心臓とうなじが凍った。

次にA子が放った言葉もすごかった。

「彼氏できた?結婚は?わたしはね、もうすぐ結婚するの。もし彼氏いないなら、誰か紹介してあげる。うふふ」

「彼氏いるからいらないよ。結婚するんだ。おめでとう」

「ねぇ今度飲みに行こうよ。メアド教えて」

「今日携帯忘れたからわかんないや、あはははは」

「残念。でもまたここ通ると、ねんこと会えるね」

「ばいばい」

なんとか逃げた。

家に帰ってから、体が冷たくなった。

 

それから年に1、2度忘れた頃にA子と共通の友達と偶然会うと「ねんこ、彼氏いるの?A子が気にしてたよ?」と言われた。

毎年毎年こうだ。

恐ろしくて、1度目の結婚をした時も誰にも言わなかった。

とうとう三十路を超えて、女性の厄年の同窓会へ行った。A子も来ていた。A子は結婚していなかった。

目を合わさず1次会が終わり、2次会へ移動する前にホテルのお手洗いに行った。

個室を出たら、A子がいた。

「ねんこ、元気だった?4年前と1年半前に、イオンと西武で、ねんこのこと見たんだよ。それぞれ違う男の人といたね」

ゾッとした。

どちらも記憶があった。

どちらも、遠くからA子を見つけ、踵を返した時のことだ。A子はちゃんと見つけていたし、それを今日この日まで覚えていたのだ。

「よく覚えてるね」

「うふふふ」

 

それから数年、去年の夏にFacebookを開いたら「知り合いかも」とA子が表示された。

旧姓のままだったけど、札幌で暮らしてるようだった。0歳からの幼馴染にその話をすると、結婚すると言って彼氏のいる札幌に引っ越したらしいよ、ということだった。

不幸になれとは思わないが、幸せになれとも思わない。

 

30数年前にA子と出会ってから今日まで、当然ここには書ききれないほどのいざこざや悔しいことや、虚しいことがあった。

小学校5年生の時にホームルームで、一人立たされ皆に疑われ責められ晒し者にされた時、疲れ果てて、人を諦めるということを知った。

諦めは大切なことだけど、そういうことじゃない。おそらく知らなくていいこと、経験しなくていいことも、たくさんたくさん経験させられた。

A子に出会わなかったら、わたしの人生は今よりも傷んでなかった。

出会わなければ良かったのに、と心からの思う人間はA子ただ一人だ。

 

わたしの母も、わたしの幼馴染も、いまだにわたしの口から「A子」という言葉が出ると、ハッとして息をのむ。

周りの人間もそうなるほど、わたしの人生はA子に穢され続けてきた。

もう、呪いはとけているんだろう。

まもなく40だもの。

A子はもう、わたしのことなど忘れているだろう。

でも、30数年間にわたってされてきたこと、囚われてきたことは、こうして忘れた頃に夢に現れる。

A子はもう何も思ってなくても、わたしはずっとずっと囚われたままなのだ。

毎日A子のことを考えているわけでないし、ほとんど忘れて過ごしてる。

A子のことを許せないとか、思ったこともないのに。

それでも、無意識の中で、わたしは囚われている。

いつまでこの呪縛は続くのか。

彼女の目的は何だったのだろう。

 

 

はじめて、こんなふうにあきこのことを書きました。

少しスッキリしたかも。

A子の呪縛②

中学校にあがった。

A子とはクラスが離れ、ホッとした。

新しいクラスではすぐ友達ができ、必ず入らないといけないという決まりの部活動は、誰にも干渉されない陸上部にした。

A子はソフトテニス部で、スカートの中のひらひらフリルのブルマみたいなものをいつもチラチラ見せつけてた。

クラスも部活も違うし、安心して過ごしてた。

部活の仲間は気が合いそうな人はいなかったので、一人黙々と取り組んでた。

夏の大会が終わって、3年生は引退して、まったりとした空気になった2学期、わたしはちょこちょこ2年生に呼び出されて殴られたりどつかれたりしつつ、平和に過ごしていた。

はずだった。

部活のダサくてうるさくて男の話しかしないやつらが

「ねんこごめんね、今までずっとシカトしてて。でも、ねんこ悪くなかったんだね。全部A子のでたらめだったんだね。○子(わたしの友達)に聞いてわかったよ。ごめんね。これからは仲良くしよう。A子のことはみんなで懲らしめてやる」

と言われ、血の気が引いた。ゾッとした。

わたしの知らないところでわたしが貶められ、シカトの対象とされ、わたしの知らないところで誤解が解け、わたしの知らない真実が明るみになったらしい。

なにもかも知らなかった。

それからA子の株は落ちたらしいが、A子は上手い子だから、素直に謝ったり上手いこと周りを洗脳して、ニコニコみんなの輪にしっかり入っていた。

わたしは、A子に何一つ報告も謝罪も受けていない。一言も話していない。

それでも、2年生になっても3年生になっても、わたしに新しく友達ができるたびに、その友達に近づいていくのだ。同じことの繰り返し。

しかし、中学生ともなれば全てはA子の思う通りにはいかなかった。わたしにはいい友達がたくさんいたのだ。優しくて、残酷な友達が。

そのせいで、A子は時に苦汁を嘗めさせられたりもしていたらしい。

なのでA子は、今度は男にシフトチェンジした。

わたしの男に手を出すのだ。

猿のような盛りのついた男にちょこちょこ手を出そうとする。しかしA子は男の性には臆病だったので、ほんのちょっと手を出した程度で終わってしまうのだ。

ほんのちょっとだとしても、わたしにとっては気に入らない。

多分、それが狙いだったのかもしれない。

わたしをイライラさせること、わたしの心が乱れることが狙いだったのかもしれない。

 

わたしは最初、進路調査では中の上くらいの普通高校、T高校を志望高校として提出していた。

わたしより成績が悪く、T高校は圏外のA子も、T高校と書いて提出した。

数ヶ月後、高校卒業後の進路を考えて高校を探し工業高校J科に変更した。

A子も工業高校J科に変更した。

工業高校に体験入学しに行き、他の学科も見て卒業後の進路も調べた。

数ヶ月後の最終確認で、同じ工業高校のK科に決めた。

A子もK科に決めた。

二人とも無事受かった。

まだ入学もしていない時から、わたしの高校生活は終わった、と思った。

工業高校は3年間クラス替えがない。

わたしはクラスの女子たちと3年間一定の距離を保って接し、バイトに明け暮れた。

その間も、A子はわたしの男にせっせとちょっかいを出し続けていた。

アホな男はまんまとA子の誘惑にのり、わたしにバレてフラれた。

わたしと接点のない男には興味がないA子は、その男から去った。

だから、わたしはわざと好きでもない勘違い男と、いい感じに仲良くした。

A子も頑張って勘違い男を誘惑してた。

 

家庭環境も最悪で、小中高とこんな時代を過ごした地元も大嫌いだったわたしは、東京に出ることに決めた。

就職氷河期で、中学生の頃に希望を持って入った学科の進路は、教師も頭を抱えてしまう、見るも無残なものになっていた。

 

東京に出て、やっと親とA子から離れられた…。と、心から安堵した。

だから、命を奪われそうなブラック企業でぶっ倒れるまで元気に働けたのだ。

A子の呪縛①

明け方夢をみた。

銀行で手続きをするために長椅子に腰をかけ順番を待っていた。

ふと顔を上げると入り口からA子が入ってくる様子が見えた。

なぜこんなところにA子が。あの服はマタニティ?

まだお腹が膨らんでないけど、妊婦マークのキーホルダーが見えた。

またか、と思った。

目が合ったので、腰を上げA子へ近づいた。

「久しぶり」

「久しぶり」

ほらね、驚かない。A子はわたしがこの街にいることを知っていたのだ。

「A子、なんでこんなところにいるの?妊娠中なんだ、おめでとう。予定日はいつ?」

「今年引っ越してきてね。予定日は4月だよ」

またか、と思った。

「そうなんだ、里帰りして産むの?」

「んー、来月旦那の異動があるかどうかわかるから、無かったらこっちで産むし、異動だったら里帰りするしかないかなー」

「そっか」

わたしは咄嗟に異動になることを祈った。

A子は、幼き頃から蛇のように静かにわたしと同じところにいてわたしの環境を破壊していくのだ。

わたしの予定日も4月はじめで、今住んでるこの街で産むことに決めてる。

わたしはともかく、頼むから子供に繋がりを作らないでほしい。

わたしの子供の顔も見てほしくない。

どこまで蛇みたいな女なんだこいつ。

夫に言わないと、言わないと、と急いで帰ったら洗面所に夫はいた。

風呂場では2頭の茶色い牛を飼っている。

茶色い牛は、たまに黒い肌の人間に姿を変え、夫とパンを買いに行く。

 

わけのわからないところで目を覚まし、またA子の夢をみてしまった…と気持ちが沈んだ。

 

A子は実在の人物で、幼稚園年長の時に出会った。

毎日悶絶絶叫拒絶を繰り返し保育園を少しも慣れることなく辞め、小学校に上がるまでに少しでも協調性を…という母の願いが込められ1年だけ幼稚園に入れられた。

そこでも一匹オオカミならぬ一匹猿のように一人で幼稚園をやり過ごしていたところ、A子に声をかけられた。大人びてませた女の子だった。それからは一緒に行動することを約束させられた。

しかし、根っからの一人行動好きなので、A子はたびたび「どうして一人でどこかへ行くの。どうして」と少し寂しそうな顔で静かに怒るのだった。

 

小学校に上がり、A子とはクラスも離れ、もともとA子に興味がなかったわたしは、A子の存在さえ忘れていた。

休み時間に一人で遊んでいると、A子が現れた。

「ねんこちゃん、なになにちゃんを呼んできて」

「いいよ」

なになにちゃんを呼びに行くと、なんで?A子知らない、こわい。という。

こわくないよ、呼んでるから行ってあげて。

いやだ。

なになにちゃんは泣いた。

すかさずA子がやってきて、わたしを背後から抱きしめ「どうして泣かすの?泣かせてまでわたしのいうこときいてくれようとしたんだ?うふふ」と優しく囁いた。

まだ6歳でも、何かがおかしい…と気づいた。

それから2〜4年生まで、A子と同じクラスになることはなかったけど、忘れさせないようにするためか、ぽつりぽつりと近寄ってきては、静かにゆっくりと触れて微笑んでくるのだ。

5年生になって、とうとう同じクラスになった。もう一匹猿ではなくなったわたしは、いろんな子と仲良くなっていた。

なのに、間にA子が入ると、仲良くなった子たちは「ねんこちゃんがそんな人だと思わなかった」と言ってわたしから離れ、A子の陰に隠れるのだ。

知らない間にわたしは友達を裏切っていて、友達に責められ詰られ、時に問題になりホームルームで担任にまで責められた。

身に覚えは一つもなかったが、抵抗しても無駄だろうな、という絶望と疲労によって「好きなように解釈してください」と一貫し、友達にも担任にも、ねんこちゃんは変わっちゃったね、と言われた。

そんなことが6年生の卒業まで続き、家庭環境も悪かったわたしは、本格的に癒される場所がなくなった。